「バスに乗って揺られてる」の正式名は?歌詞と振付・遊び方を徹底解説
NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』や全国の保育現場で、イントロが流れた瞬間に子どもたちの目が輝き出す定番の手遊び歌「バスに乗って揺られてる〜♪」。一度聴いたら耳から離れない軽快なメロディと、大人の膝の上でドライブ気分を味わう楽しさは、世代を超えて親しまれています。
しかし、キャッチーなフレーズが有名すぎるあまり「正式な曲名や作者が分からない」「安全でより盛り上がる振付や年齢ごとのアレンジを知りたい」という声も多く聞かれます。本稿では、本作の基礎知識から発達段階に応じた実践のコツ、さらには知られざる続編の存在まで、保育現場の知見を交えて徹底解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:正式曲名は『バスにのって』で、作詞・作曲はカリスマ保育クリエイターの「たにぞう(谷口國博)」氏。
- 要点2:大人の膝を座席に見立てた「右・左・ガタガタ道・急ブレーキ」のダイナミックな揺れが子どもの前庭感覚を刺激。
- 要点3:首すわり完了期(生後4〜5ヶ月頃)から就学前まで楽しめ、発展版『バスにのってサバンナへ』など多彩な応用が可能。
【正式タイトルとルーツ】「バスに乗って揺られてる」の生みの親と誕生秘話

サビの印象的な歌詞から「バスに乗って揺られてるの歌」と記憶されがちですが、正式な曲名は『バスにのって』(ひらがな表記)です。
この名作ふれあい遊び歌を手がけたのは、元保育士であり幼児教育界のカリスマエンターテイナーとして知られる「たにぞう」こと谷口國博氏です。谷口氏はNHK Eテレ『おかあさんといっしょ』の歴代大ヒット体操「ブンバ・ボーン!」の作詞・振付や「し・し・しのびあし」など、子どもが本能的に体を動かしたくなる数多くの楽曲を世に送り出してきました。
本作は同番組の「あそびうた」コーナーやファミリーコンサート等で長年にわたり歌い継がれ、歴代の体操のお兄さん・お姉さんたちによる実演を通じて全国の家庭や保育現場へと急速に浸透しました。道具を一切使わず、「大人の膝ひとつあればその場がアトラクションになる」という圧倒的な手軽さと完成度の高さが、ロングセラーを支える最大の理由です。

【歌詞&基本振付解説】膝の上が特等席!すぐ実践できるドライブアクション

『バスにのって』の基本ルールは極めてシンプルです。大人が床や椅子に座り、その膝の上に子どもを乗せて運転手や乗客になりきる「膝乗せスキンシップ遊び」です。
曲の流れに合わせた具体的な動作手順は以下の通りです。
① オープニング(発車準備〜走行)
歌詞:「バスに のって ゆられてる ゴー!ゴー!」
動作:大人は両手で子どもの脇や腰を優しく支え、曲のリズム(2拍子)に合わせて膝を上下に「トントン」とリズミカルにバウンドさせます。子どもは両手でハンドルを握るジェスチャーをし、親子で「ゴー!ゴー!」と声を合わせて右手を力強く突き上げます。
② カーブ走行(左右への傾き)
歌詞:「そろそろ みぎに まがりま〜す(3・2・1)/ひだりに まがりま〜す」
動作:カウントダウンの「3・2・1」に合わせて少しずつタメを作り、曲に合わせて体をダイナミックに右(または左)へ大きく傾けます。遠心力で体が倒れそうになるスリルを演出するのが盛り上げるポイントです。
③ 悪路走行(ガタガタ道)
歌詞:「ガタガタ みちを はしりま〜す(3・2・1)」
動作:膝の上下運動を細かく、少し不規則に揺らします。「おっとっと!」と声をかけながら大げさにリアクションをとると、子どもの笑い声が一気に引き出されます。
④ クライマックス(急停止・到着)
歌詞:「そろそろ とまりま〜す(3・2・1)キキーッ、ピタッ!」
動作:ブレーキ音に合わせて膝の揺れを急停止させ、慣性の法則で体が前に「おっとっと」と倒れる動きをします。最後は「とうちゃ〜く!」とぎゅっと抱きしめてフィニッシュします。
【年齢別比較データ】発達段階に合わせた負荷と遊び方の安全基準

『バスにのって』は、子どもの月齢や運動機能の発達段階に応じて負荷やプレイスタイルを柔軟に変化させることができます。安全に楽しむための目安を以下の比較表にまとめました。
| 対象段階・月齢 | 推奨する動作・負荷レベル | 安全管理・身体基準 | 発達的効果・専門的評価 |
|---|---|---|---|
| 乳児期(生後5〜11ヶ月) | 向かい合わせ抱っこで、ごく小さな上下の揺れと緩やかな傾きのみ。 | 首すわり・腰すわり完了が絶対条件。激しい揺さぶりは厳禁。 | アイコンタクトによる愛着形成(アタッチメント)と情緒の安定。 |
| 幼児前期(1〜2歳) | 前向き抱っこで膝に乗せ、カウントダウンからの「傾き・停止」を明確化。 | 大人がしっかり胴体をホールドし、後ろへの転落を防止する。 | 前庭感覚(平衡感覚)の刺激と、言葉の理解・リズム感の獲得。 |
| 幼児後期(3〜5歳) | 大人の膝だけでなく、床に座って子ども自身が体幹を使って傾く。 | 周囲の家具や他児との接触に配慮し、十分なスペースを確保。 | 体幹筋力の強化、イメージ力(ごっこ遊び)の深化、集団協調性。 |
| 発展版(サバンナ編等) | 動物の登場やジャンプ、デコボコ道などダイナミックな全身運動。 | 大人の腰痛対策(床にクッションを敷くなど姿勢の工夫が必要)。 | 動体視力、敏捷性、表現力および親子間の深い共感体験。 |

【実態検証】なぜ子どもは熱狂するのか?科学的メカニズムと現場の声
保育現場や家庭において、なぜ『バスにのって』はこれほどまでに子どもたちを惹きつけるのでしょうか。幼児発達心理学および小児理学療法の観点から検証すると、明確な2つの科学的要因が浮かび上がります。
1つ目は、「前庭感覚(平衡感覚)」と「固有受容覚」へのダイナミックな刺激です。耳の奥にある三半規管が感知する「傾く・揺れる・止まる」という加速度の刺激は、幼児の脳の発達に不可欠な感覚統合を促します。日常の静止した視界から一転、ジェットコースターのように景色が揺れ動く体験が、子どもの探求心と興奮を心地よく刺激します。
2つ目は、密着スキンシップによる「オキシトシン(愛情ホルモン)」の分泌です。大人の温かい太ももの上に乗り、背中や脇をしっかりホールドされることで、子どもは「絶対に落ちない」という安心感をベースにスリルを楽しむことができます。保育士や保護者への取材でも、次のようなリアルな証言が寄せられています。
「夕方のグズりタイムや雨の日の室内遊びで途方に暮れていたとき、この曲を歌いながら膝に乗せると、涙がピタッと止まって満面の笑みに変わる」(2歳児の保護者)
「保育園の集会で子どもたちの集中が切れかけた際、導入として『バスにのって』を歌うと、数十人の園児が一瞬で前を向いて一体感が生まれる」(勤続12年の主任保育士)
一般に知られていない盲点とネットの誤解|危険なNG動作と続編の存在
家庭で手軽にできるふれあい遊びだからこそ、誤った知識によるリスクや見落とされがちな情報が存在します。
誤解1:首がすわる前の新生児でもあやし歌として使える?
これは重大な誤解であり危険です。首が完全にすわっていない生後3〜4ヶ月未満の乳児に対して、激しい上下のバウンドや急ブレーキの衝撃を与えることは、頸椎の損傷や「乳幼児揺さぶられ症候群(AHT/SBS)」を引き起こす危険性があります。膝に乗せて揺らす動作は、必ず首および腰が完全にすわったことを確認してから行いましょう。
誤解2:激しく揺らせば揺らすほど喜ぶ?
子どもの喜ぶ顔を見たいあまり、遠心力で振り回すような過激な傾け方や、大人の筋力に任せた激しい放り投げを行うケースが見られます。しかし、関節が柔らかい幼児期は「肘内障(肘の脱臼)」やバランスを崩しての後頭部強打につながるリスクがあります。あくまで「大人の両腕でしっかりホールドできる範囲」にとどめるのが鉄則です。
知られざる人気作:続編『バスにのってサバンナへ』
ネット上で「動物が出てくるバージョンがある」と話題になる曲の正体は、同じく谷口國博氏が手掛けた公式の続編『バスにのってサバンナへ』です。通常の街中ドライブから一転、サバンナの大自然を舞台にライオンやキリン、チーターが登場し、ジャンプやスプリントなどより躍動感あふれるアレンジが楽しめます。基本の『バスにのって』に慣れてきた3〜5歳児には、このサバンナ編を取り入れると遊びのバリエーションが劇的に広がります。
【プロの結論】おすすめできるシーン・慎重になるべきシチュエーション
【積極的に取り入れたいシチュエーション】
・雨の日などで外遊びができず、子どもの運動発散が必要なとき
・保育園の登園時や夕方のぐずり期など、愛着形成と気持ちの切り替えを行いたいとき
・大人自身が疲れていて、座ったまま子どもと濃密に遊びたいとき
【慎重・回避すべきシチュエーション】
・食後30分以内(激しい揺れによる嘔吐・吐き戻しリスク)
・眠気が極度に強く、子どもの体幹が脱力しているとき
・保護者側が重い腰痛や膝痛を抱えているとき(床に直接座るのではなく、背もたれのある椅子を活用するなどの対策が必要)

【バスに乗って揺られてる】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「バスに乗って揺られてる」の正式な曲名と作詞作曲者は誰ですか?
A1:正式なタイトルはひらがな表記の『バスにのって』です。作詞・作曲はカリスマ保育クリエイターのたにぞう(谷口國博)氏が手がけています。
Q2:何歳から何歳まで遊べますか?
A2:首と腰がしっかりすわる生後5〜6ヶ月頃から楽しめます。ピークは1〜3歳児ですが、集団ごっこ遊びやアレンジを加えることで、幼稚園・保育園の年長(5〜6歳)クラスまで幅広く親しまれています。
Q3:体重が重くなってきて、膝に乗せると大人の足や腰が痛いときはどうすればいいですか?
A3:子どもを膝に乗せるのではなく、大人の前や隣に「床に直接座らせる」スタイルに移行しましょう。大人はハンドルを握る手本を見せながら声かけを行い、一緒に体を傾け合うだけでも十分な一体感と運動効果が得られます。
Q4:保育園で大人数で遊ぶときの盛り上がるアレンジはありますか?
A4:子どもたちが縦一列に並んで前の友だちの肩やお腹につかまる「大型バス連結ごっこ」が定番です。全員で息を合わせて「右へ曲がりま〜す」と傾くことで、集団での協調性とリズム感が自然に育まれます。
まとめ:ふれあい遊びが育む親子の絆と毎日の笑顔
「バスに乗って揺られてる〜」の歌声とともに過ごす時間は、単なる退屈しのぎの遊戯にとどまりません。肌と肌が触れ合う温もり、息を合わせて笑い合う一体感、そしてスリルを乗り越える安心感は、子どもの情緒的な自己肯定感を育てる大切な土台となります。
特別な道具や広い場所を用意する必要はありません。忙しい家事の合間や休日のひとときに、ぜひお子さんを膝の上へ招いて「特等席のバスドライブ」を楽しんでみてください。響き渡る子どもの笑い声が、かけがえのない親子の絆をより一層深めてくれるはずです。 (出典: バス に 乗っ て 揺 られ てる(Yahoo!ニュース))